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西陣美術織とは
伝統と新しい技術が生む高精細な織物表現
絹糸と金銀糸を点で配置することで、複雑な色表現や繊細な柄表現ができる。帯地の生産で培った独自の技術で、写真のような繊細な織物表現が可能になり、美術作品を織りで再現することのできる美術織は、西陣織を超えた新しい織物ともいえる。
印象派の画家たちは、キャンバスに絵の具を点で置くことにより、絵の具が混ざって濁ることなく、視覚上の明るい色調の表現ができることを発見した。
それを織物に応用し、経糸を隠して緯糸のみを見せることで、一点ごとに色糸が違う色で並んで見え、リアルで微妙な表現が織物でも可能に。
研鑽を重ねクオリティを追求した結果が、美術品を再現する発見につながり、工芸としてのハイクオリティを維持できるまでになった。
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【ここが圧倒的な技術力】
西陣の一般的な織物は400口、600口、900口織ジャガードで製織されており、紋図の横1列のマス目が多いほど細かく織る事ができる。それより技術力のある1800口でもかなり繊細である。
1800口とは、袋帯巾(約30cm)に経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の交差する点が1800ある(一般的な西陣織の4~9倍)ことを意味し、この点の数が多いほど、繊細な色やなめらかな線が表現できる。
30cmに1800口ということは、1cmに60口…1mm分を織るのに6口になる。ところが、とみや織物は、更に【2700口】と言う技術で作品を制作している。
この2700口は、30cmに2700口、1cmに90口、1mmを織るのに9口になる。
これが、圧倒的な作品の表現力になる。
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